医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(20)(李啓充)】 (第2542号 2003年7月7日)
人工透析が実用化され始めた頃、それを必要とする人は多いけれども実際にその治療を適用できる人の数は限られており、その患者をどう選別していたのかという話。「この項続く」のリンクを辿ることで全文(?)が読める。
現在の日本では透析患者には国や自治体からの手厚い補助があり、本来なら高額な治療も月額1万*1で受けることができるようになっているけれど、このかつて通ってきた道がまたやってくるかもしれない。歴史は繰り返すとも言うし。
医療の進歩によって医療費が増大し続けているというのも皮肉な話だと思うけど、序文にあるとおり"無い袖は振れない"わけで、今受けられている補助が未来永劫続くなんてお気楽には考えられないよなぁ。
とはいっても、精々国に対して声を上げ続けるくらいしかできることもないのでしょうけど。透析患者としてはパイの数を維持するために透析患者を増やさないような啓蒙や、移植をもうちょっとしやすくなるようにしていくとかもあるっちゃあるのかな。
*1:所得や住んでいる自治体によって上下する