閑古鳥

オールドプログラマの日記。プログラミングとか病気(透析)の話とか。

背骨を折って入院していた

いつも通っているクリニックで、ふと意識を失って気付いたら一時間ほど経過していて、右腕と背骨が折れていた。右腕はついでに脱臼のおまけ付き。未だに自分でも何を言っているのか分からないけれど、なんか大声でわめきながら暴れて嘔吐したりしていたらしい。忘れていた方が幸せなやつ、かもしれない。

その場で救急車を呼んでもらい病院へ搬送されて、とりあえず脱臼をはめようと腕を引っ張られたけどめちゃくちゃ痛い思いをしたものの骨折した箇所とのかみ合わせ(?)が悪く整復できず、とりあえず後日に回そうということでそのまま入院に。この時は「1~4日程度は入院してもらうことになりそうです」なんて言われたのでワンチャン連休明けに退院して何事もなく復帰できるのでは、と思いましたが背骨が折れているのにそんなすぐ退院できるはずもなく……。

病室に運ばれてから、暇潰しにスマホでも見ようかと思ったけど右腕動かないし背中がずっと痛いしで気合いで一度Xにポストしてから力尽き、しかし眠くもならないのであとはひたすら見知らぬ天井を眺めていました。

(入院したの朝4時頃なのに、ポストが21時ってことは気合い入れるのに一日かけたのか……?)

60時間くらいぼーっと過ごし、週が明けてから全身麻酔して脱臼の整復をするよーということで、産まれて初めての全身麻酔。すっと意識を失い、気付いたら腕がはまっていました。骨折はしているのであまり動かせないけど、どうにかヨーグルトの蓋を外してスプーンで食べるくらいはできるようになりましたが、背中はそのままなので相変わらず寝たきり生活。

前回病気で入院したときは三度の食事だけが楽しみでしたが、怪我で体を起こすこともできないと食事も煩わしく感じてしまうのですね。ほとんど食べられず、ヨーグルトとか食べやすいものだけ口に入れていました。ある程度上半身動かせるようになってからはスマホでひたすらXを眺めていました。入院中にこんなの見るもんじゃないのでは…という気もちょっとしたけど、他の暇潰し手段も特になかったので…なんか小説読む気分にもなれなかったんですよね。

翌週、今後は背中の手術をしてもらうことに。全身麻酔と手術のリスクの説明が、それ以外の何よりも長かった気がします。背中の手術ですが、うつ伏せでやるので1%程度目にダメージが行く可能性がありますとか、冷静な状態で聞いていたら結構怖いなと思いそうですが、それどころじゃない状態なのでハイハイ頷き続けてやってもらいました。まあ前から飲んでいる薬も数パーセントの確率で胃穿孔がありますみたいなものもあるし、毎日ガチャを回しているようなものかもしれないですね。今回の事故(?)も何千回もガチャ回した結果逆SSRを引いたということなのかも…。

手術もスゥっと意識を失い、気付いたら終わっていてこれUXかなりいいなーと感じました。神経がピキってなるような痛みはなくなったけど、背中を切った純粋な激痛があり、寝たきりは継続。ガイドラインでは1日経てば歩いて良いとされているらしいけど、座ることすら無理でしょって感じでキツかったです。二日経ってもベッドから車椅子によちよち移動するのが精一杯でしたが、もう二日経ったら歩行器使って歩けるようにはなったので、ようやく回復を実感できるようになりました。日々痛みも軽くなっていって気分も上向いていった気がします。

手術後二週間経ち傷が塞がったところで、「歩けるなら帰っていいよ」ということでなんとか退院できました。腕も背中もまだまだ痛いけれど、リハビリやっていきたいと思います。

帰りに調子に乗って寄り道して、7000歩程度歩いたら翌日体中筋肉痛になって笑いました。階段も二階分上るだけで息切れするし、完全に体力が終わっています。あまり食事できず寝たきりだったので痩せたりもしたかなと思ったけど太ももなんかは前より太くなっている気もして……。まぁ、これだけ体力落ちてると回復した時も分かりやすそうだし、やりがいはあるかもしれませんね。

入院中は何もかも長く感じたけれど、背中バキバキになっても一月程度で日常に復帰させてもらえるのだから、日本の標準医療は素晴らしいなと思いました。まる。